エキシマレーザーの歴史

エキシマレーザーというのは、1970年に登場したレーザーで、希ガスやハロゲンといった混合ガスを用いてレーザー光を発生させるという仕組みになっています。このレーザーはもともと工業用として開発されたものになっています。機械加工や半導体製造などに使われ、フォトリゾグラフィなどに使われています。



またエキシマレーザーはPLD法という薄膜作成方法の一つにも一般的に用いられています。このエキシマレーザーは波長が短いという特徴があることから、医療用レーザーとしても利用可能であるとされ、1995年にはアメリカ食品医薬品局が、そして2000年には日本の厚生省(現在の厚生労働省)が使用を認可して、視力矯正手術(レーシック)に使用することが認められました。



このエキシマレーザーを用いたレーシック手術は、衝撃波がなく熱を発しないというエキシマレーザーの特徴があるため、痛みをほとんど伴わず、視力回復も非常に速いという特徴を持っています。また、エキシマレーザーをには発がん性もないため、安全な手術を行うことが出来るとして非常に利便性が高い方法となっています。

エキシマレーザーはレーシックの関係

近視矯正手術であるレーシックは、近視矯正の方法の一つとして確立され、アメリカでは1998年に年間44万件の手術が実施され、さらに1999年には100万件の手術が行われたといわれているものです。このレーシック手術を行う時に使われている技術の一つに、エキシマレーザーを用いたものがあります。



エキシマレーザーというのはレーザー光の中でも波長が短く、周りに熱損傷を与えないという特徴を持っています。レーシックは角膜を削って角膜のカーブを整えてあげることで、屈折異常を強制するというものになります。波長が短いエキシマレーザーを用いることで、薄い角膜を削ることが可能になっています。



エキシマレーザーを用いたレーシックは視力回復が早く痛みが少ないというメリットがありますが、同時に一度削った角膜は元に戻すことが出来ないといってデメリットも存在しています。また、夜間に視力が低下してしまうということもあります。エキシマレーザーを利用したレーシック手術を受ける場合には、必ずメリットとデメリットをしっかりと理解して選択することが必要ということを忘れないようにしましょう。

エキシマレーザー冠動脈形成術の情報

血管の内側にプラークが付着してしまい血管内部を狭めてしまったり、閉塞させてしまったりすることがあります。これを改善させるために、血管内にカテーテルを入れて風船を膨らませてつまりを除去する治療を行うことがありますが、この治療の成功率は十分ではないと言われています。



そこで、血管の内側に付着したプラークをエキシマレーザーによって蒸散させてしまうという治療法が生まれてきました。これが、エキシマレーザーを用いた冠動脈形成術です。1983年に初めて臨床応用がされたもので、その後改良を重ねてきています。欧米ではすでに数万例の症例に対して適用されている有効性が高い形成術となっています。



日本においては2001年に高度先進医療として認可されました。エキシマレーザーの安全性や有用性などがこの高度先進医療に認可されたことで報告され、2008年には正式に先進医療として認可されています。エキシマレーザーは熱産生を伴うことなくプラークを蒸散させることが出来ますので、血管内部に熱損傷を与えることなくプラークを取り除くことが可能になっています。

エキシマレーザーによるリード抜去とは

心臓植込み型電気デバイス治療の発展・普及に伴って、手術後に発症してしまう合併症の頻度が高まり、これらの合併症によって埋め込んだ電気デバイスの摘出や、リード抜去が必要となってしまうケースがあります。ですが、長期間にわたり血管内に留置されたリードを抜去るのは、癒着などによって難しいケースも多くあります。



リードを単純に牽引して抜去ることが出来ない場合は、以前であれば開胸を行って人口心肺を用いて抜去手術を行う必要がありましたが、この開胸を行うリスクが高いことから、開胸をせずにリードを抜去ることが出来ないかということで開発されたのが、エキシマレーザーを用いたリード抜去術になっています。



このエキシマレーザーは周辺組織に熱損傷を与えることなく病変部を蒸散させることが可能になります。専用のマルチファイバーカテーテルと組み合わせることによって、癒着を起こしている血管内の病変部を蒸散させてリードを牽引して抜去ることが可能になります。日本では2008年に厚生労働省の認可を受け、2010年より保険適用となった技術になります。

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